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連合長的変本世界
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<脳細胞を揺るがす変な本達> |
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■買ってはいけない |
●(週刊金曜日別冊ブックレット)¥1,000 |
「買ってはいけない」なんて言われるとこの本を買ってはいけないのか?と一瞬思ってしまいイラっときて買ってしまった。後にベストセラーとなったこの本、内容といえば食品添加物あるいは化粧品、薬、フライパンその他何から何まで日常品のその危険性を訴え、買ってはいけない商品を掲載しまくっているといったもの。メーカー名はもちろん商品名や写 真もばっちり掲載しっちゃってる危ない本です。物によってはするどい指摘や信じがたい事実も暴露しっちゃってるから参考程度に読むならいいだろう。但し、ネガティブな人が読んじゃうと拒食症&潔癖性へのエリートコースまっしぐら。コンビニでの買物もミッション・インポッシブルとなってしまう。 |
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「甘えた坊主」採集地:徳島(極楽寺)
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■いやげ物 |
●みうらじゅん 著(メディアファクトリー)¥1,300 |
もらったら何かいやだなぁと思ってしまう「みやげ物」を「いやげ物」と定義し、それをわざわざ全国を巡り買いあさったみうらじゅん氏のコレクション本。豪華全ページ4色カラー印刷、写 真も満載、収集地も網羅したマップ付。実にバカバカしい。秘かにみうらじゅん氏に尊敬の念を抱いているぼくはA5版で127ページにして1,300円という高値をもろともせずに購入。しかも、冒頭で登場する「甘えた坊主」なるバカっぽい置き物に異様な興味を抱いてしまい、本文中「四国の徳島二番札所極楽寺にて購入」となってるから家族を引き連れてゲットしに向かった。みうら氏は全国を巡っただけでは飽き足らず台湾にまで足をのばし「甘えた坊主」を36体もキープしているが、ぼくはアマチュアだからせめて1体だけでもと思い出かけることにしたのだ。しかも、みうら氏いわく極楽寺のものが「基本型」らしい。しかし、いざ極楽寺についてみると土産売り場のおばちゃんも、おみくじ売り場のばあさんも八十八ケ所巡りのあやしいツール売り場のババアも「そんな置き物しらんわ。」とぬ かすではないか。しかたなく寺のなかをうろうろしてると怪しい石像を発見!人間の子供ぐらいはあるサイズの真っ白に輝く甘えた坊主石像ではないか!やはり「甘えた坊主」はこの寺で売られていたことに間違いはない。みうら氏によると4年程前の話しだというのでその間におみやげ売り場のリストから排除されてしまったのだろう。いずれにせよ今だぼくを魅了する「甘えた坊主」おそろしい小坊主だ。その他この本には「ひょうたん君」「ヘンジク(へんな掛け軸)」「二穴オヤジ」など、人間の感性を根底から覆す「いやげ物」が登場する。 |
※緊急報告/「甘えた坊主」ついにゲット!( さらに詳しく検証!) |
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■世界ラブ・ドラッグ・バイブルズ |
●(ワニマガジン)¥857 |
今までこの手の本はいっぱい読んだけどこれはどうかな。生薬に興味のある人にはおすすめ。掲載数もスゴイ。ケミカル派のボクにはちょっとねえ。だいたいさあ、30日分で180万円、60日分なら300万円(どうして60万円も割安になるんだよ!)もする生薬が掲載されてたけど、こんなもんいったい誰が買うんじゃ!まあアホな成金はこんなところで金を使えばいいだろう。所詮、合法ドラッグ、この本もはっきりと「バイアグラ」と「ニトライト系」の物しか体感不能と書きたまえ。 |
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■スーパー・ファイティング |
●柘植久慶 著(原書房)¥1,400 |
とにかく問題は彼の経歴だ。1942生、1965年慶應義塾大学法学部政治学科卒。在学中よりカタンガ傭兵隊の一員としてコンゴ動乱に参加。アルジェリア戦争にも参加。仏外人部隊の格闘技教官、ラオス王国政府軍教官を経て米陸軍特殊部隊に参加、その後1986年より作家活動に入る。とある。こんな日本人ほんとにいるんですね。彼の小説はリアリティがあって面 白いから何冊かよんだけど、これは実戦での格闘技の解説本。図解や写真もあって読みごたえがある。格闘技といってもそれなりの身体能力のある人間ならわりと簡単に真似できそうなものがほとんどでなんだかほんとに役立ちそうだ。いろんな武器の解説なんかも詳しくされてて「経験者は語る」を地でいく彼の知識と生きざまに脱帽するしかない。 |