<吉野川 … Point in Yoshino-Gawa>
 
 ■四国三郎橋
知名度
3
「小型ルアーがおもしろい」
この橋は完成してから数年しか経っていないからわりと新しいポイントと言ってもかまわない。極寒期を除けばほぼ年中シーバスが狙える。夕方のまだ明るい時間でのヒットも望める。水門のある北岸グランドからのキャストがおもしろい。このポイントの特長は小型のルアーへの反応が果 敢であることがあげられる。小型といても本当に小さくメッキアジを狙うのに使うような小型ジグ・小型スプーン(5g〜7g程度)等あるいは5cm程度のミノーにいい反応を示す。よってサイズの方も40〜50cmがアベレージとなるが当然60オーバーもヒットしてくるから気が抜けない。私は6フィートのメッキロッドにライン6lb、ルアーは7gのスプーンといったなめたタックルで釣行を繰り返しているうちにとてつもない大物をヒットさせてしまい、痛恨のラインブレイクを経験したこともある。細いラインで遊び過ぎると根でスッパリとやられる。きちんとしたタックルで出かけるのがやはり正解かもしれない。実際、通 常タックルでもヒットはあるからそう小型ルアーにこだわることもないだろう。しかし、反応がいいのは間違いなく小型ルアーである。なんといっても、メッキ用ジグでシーバスを釣ったのはこのポイントが初めてだ。
 
 ■吉野川大下
知名度
「リバー・シーバッシング基本中の基本」
吉野川河口(大下)はシーバッシングでは有名なポイント。シーバスの他にサバ、タチウオ、ソイ等ルアーで狙える魚種も季節によって様々。ここではシーバスを取り上げたい。北岸がお勧めだけど南岸でもやれる。但し南岸はウェイダー等の装備が必要。ビギナーは北岸にしといた方がいいよ。タックルは亀浦漁港で紹介したのもと同様。川だからといってあまりなめたタックルで挑むのは無謀。河口付近でヒットするシーバスのサイズは鳴門となんら差はない。釣期は4月〜11月、秋が最もいいだろう。イワシのナブラができたり、大雨の後の濁りの入った水の流れが引き潮のと重なった時がベスト。といってもやっぱり昼間はだめ。きちんと早起きするか、夜更かしするかして出かけよう。夜間は多少無気味なムードがたたよってる。潜り禁止なんてなぐり書きがあったように思うけどこんな所で潜ってるヤツの方がこわい。ルアーはフローティングミノーが基本だけどシンキングミノーを使っても足下近くのテトラにさえきをつければ大丈夫。足場は決していいとは言えないからそれなりの装備を忘れずに。外道にタチウオがよく釣れる。なぜかアタリはタチウオの方がすごい。
 
 ■吉野川大橋下
知名度
「沈みテトラの位 置を頭に叩き込もう」
ここは、北岸が魚道になってるらしくシーズンになるとアングラーでにぎわう。といっても春先から11月いっぱいまでとアバウトだから年中ごった返してるわけじゃない。ポイント的には橋の真下が最も有望でそこから橋げたへむかってのキャストが望ましい。理由は水銀灯がほどよく当たり、当然のことながら橋げたがあり、キャスティングポイントとその橋げたの間には沈みテトラが存在してるからだ。ベストのコンディションは吉野川河口部のパターンとほぼ同じ、タックルも同じ。沈みテトラの位 置が把握でないままリーリーングするとルアーをなくすはめになる。はっきり言って根が掛かり度はかなりハイレベル。何度か通 って頭に叩き込もう。当然潜水度の低いルアーで狙うのがセオリー。この場所でシンキングミノーやメタルジグを使用するやつはイカレてる。根掛かり防止面 、シーバスへのアプローチ面、ともにスローリーリーングがキモ。
 
 ■第十堰
知名度
「水が出てないと100%釣れない」
第十堰のシーバッシングの基本は「水が出てること」。水が出るというのは、堰の上を上流からの水が超えて流れているってこと。濁りなんかが入ってるとさらにいい。水が出てない日は絶対に釣れない。前日に大雨が降るなどした時にゲリラ的に出かけよう。前もっての釣行計画は立てても意味がない。好条件時は早朝の釣りでシーバスをゲットできる可能性は大きい。しかし、日が上がってからもチャンスは続くからある程度はねばってみよう。南岸テトラからの釣りがおすすめ。北岸は釣れる場所が限られてるし、どう見ても南岸の方が流れなんかも考慮すると魚影は濃い。タックルはそんなにヘヴィーなものでなくていい。ルアーも9センチクラスのミノーやバイブレーション等の小さいものに実績がある。小さめのルアーをキャストするから必然的にタックルも少しライトなものをチョイスするようになる。時期的に鮎なんかが多いから、おそらくベイトフィッシュのサイズが関係してるんだろう。マッチ・ザ・ベイトを意識した仕様が釣果 につながる。いくら水がででるからといってもあまりに過激な流れの日には釣行を避けた方がいい。落ち込むと三途の川まで流される